【書籍】「地球温暖化」の不都合な真実

人為的温暖化

人間の出す二酸化炭素(以下CO2)が地球を暖め、とんでもない状況を生む…

 

日本国内でも、もう何十年も温暖化「対策」が叫ばれている。

でも本当に?

 

CO2削減のために、

節電だ!

クールビズだ!

エコ◯◯だ!

と毎日のように騒ぎ立てている。

 

もし、温暖化とCO2に因果関係がないのであれば、今やっている「対策」には何の意味もないことになる。

 

以下、『世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!! さくら剛著』より

CO2による温暖化を事実だと考える人を「肯定派(脅威派とも)」、疑いを持つ人を「懐疑派」と呼ぶ。

 

かつて、テレビ朝日系列のある番組で、地球温暖化に関する討論が行われた。

懐疑派として某大学の教授が、肯定派(脅威派)として日本の環境大臣(当時)が出演した。

 

懐疑派の先生「地球温暖化はCO2とは関係ないのではないか」

環境大臣「いや、私の経験として明らかに地球の気温は上がっている。他の国だって対悪をしているのに、日本だけが『知りません』でいいのか?」

・・・・・

全く話が噛み合っていない。

「CO2は温暖化とは関係ない」

と言われたら、

「いや、関係ある!」

と反論しなければならない。

 

が、大臣は、

「気温は上がっている」

という話をしている(しかも個人の感想)。

つまり、我が国では、

「CO2によってかつてないほど地球が温暖化している」

という説の根拠を何も述べられない人が環境大臣になっている。

毎年温暖化対策に5兆円も使っているというのに・・・

以上、『世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!! さくら剛著』より

 

消費税いらないじゃん・・

 

地球温暖化とCO2は無関係だ!」

と言いたいわけではない。

地球温暖化はCO2が原因で起こっている」

という脅威論には、明確な証拠がないから、現時点で脅威として捉える必要はないよね、と言いたい。

 

地球の気温は様々な要因で変動するため、CO2一つで上下動するはずがない、

というのが、懐疑派の主張であり、著書の言いたいところ。

 

■著者

マーク・モラノ

1968年米国ワシントンDC生まれ。

2016年に映画『クライメート・ハッスル(温暖化詐欺)』を制作・公開

 

■目次

 1章 嫌われ者の身上書

 2章 いつか来た道

 3章 虚構の「合意」

 4章 尾が犬を振る?

 5章 脳内の危機

 6章 折れたスティック

 7章 長い足踏み

 8章 気候予測と事実の大差

 9章 消えゆく「合意」

 10章 腐敗の証明:クライメートゲート事件

 11章 温暖化?気候変動?

 12章 ご心配なく

 13章 延期作戦

 14章 黒い謀略

 15章 乗り遅れるな!

 16章 偽善者ばかり

 17章 子どもをダシに

 18章 無駄の押しつけ

 19章 緑の蛮行

 20章 救いの光

 

■本文

国連もメディアも、温暖化対策をしないと人類に災いが見舞うと叫ぶ。だが幸いなことに昨今、温暖化研究者や国連の垂れ流す話のあやしさは、どんどんあかるみに出てきた。

~略~

「実のところ温暖化政策は口実にすぎません。私どもは富裕国のお金を貧困国に渡し、富を再配分したいんです」

 

地球温暖化を)「私にとっての宗教ですよ」

 

人為的温暖化の脅威派に属する研究者は、潤沢な研究費と昇進が望める。

 

CO2に温室効果があるのは確かだとしても、人為的CO2が地球暖める度合いは、気温の自然変動と比べたとき、スズメの涙でしかない。

今年の暑さは記録的…という報道も多いけれど、少なくとも過去20年間、きちんと測った気温はほぼ横ばいを続けている。

 

(温暖化対策が)気候を変える可能性はほぼゼロ

~略~

気候変動の要因は何百もある。ただ一個の変数(CO2)をいじって気候が変わるというのは、妄想もいいところ。

~略~

国連の目標だという「温度上昇2℃以下」に根拠はない。

~略~

だが風力も太陽光も当面、基盤原電にはなりえない。また、あとで見るとおり貧困国は、先進諸国の発展を支えた化石資源から締め出されるという仕打ちを、けっして忘れてはいけない。

 

現状を過去と比べる人は、異常な状況だけを覚えているんですね。どの気象記録も正常範囲なのに。

 

どの予測にも確実な科学証拠はない。ナンセンスのきわみ。最先端のコンピュータでもせいぜい一日か二日後の天気しか予測できない以上、何年もあとの気候を予測できるはずがない。

 

IPCCは、CO2(などの温室効果ガス)が気候に及ぼす影響を検討する。母体の国連は「対策」を考える組織だから、IPCCは「危機を訴える」のが使命になる。もしCO2に問題がないとわかれば国連は、世界経済を管理下に置き、世界エネルギー需要を差配するという名目を失い、少なくとも、IPCCは不要になる。

 

けれど実のところ孫の世代には、今の温暖化論者が進めているCO2排出、つまり声高に温暖化対策を唱える人々の給料や研究費、活動費に伴うエネルギー消費(=CO2排出)の莫大なツケが回ることになる。

 

名高い環境NGO世界自然保護基金にもグリーンピースにも、科学者はほとんどいない。特定の意図をもち、それぞれの政治観を広めるために給料をもらう活動家だ。

 

政治見解と合わない人物は、いくら有能でも排除される。まともな能力も経験もないのに、コネだけで選ばれる代表も多い。

 

科学は合意で前に進んだりしません。まして政治がらみの合意など言語道断。

科学の研究では、懐疑こそが命なのです。

 

自分のあやふやな発言を仲間が増幅してから、『みんながそう言っている』と言い逃れる。そんな研究者に政府が莫大な研究費を恵む…となれば、『みんな』が温暖化研究にどんどん参入するのも無理からぬこと。

 

(脅威派の)二人は、太陽と惑星の位置関係などが気温を左右すると述べた数千篇を無視している。

 

地球の気候や気温は何百もの要因で変わる。CO2はその一つにすぎない。名だたる気候学者たちも、CO2濃度が今の2倍や3倍になったところで、地球の気候や気温にほとんど影響はないとみる。

 

気温を変える要因は、CO2濃度などより、太陽活動とか、海洋や大気の複雑な周期変動のほうがはるかに強い。

~略~

気候変動の要因つまり変数は何百もある。政治的に選んだ一個(CO2)に固執する「対策」など、見当違いもはなはだしい。

 

CO2の排出ごときが何かを変えるはずはない。科学者なら誰でも知っていることだが、事実を言うと、研究費が手に入らないのだ。

 

アレーグルは温暖化騒ぎの本質を「利権」と見抜く。エコのかけ声が、一部の人間を大儲けさせる。アル・ゴアノーベル平和賞は政治的喜劇でしかない。

 

2012年にはこう告白している。「温暖化の話で私は誤ったし、人騒がせもした。なにしろ地球が『高熱にやられる』などと予言したから。

→ちゃんと誤りを認めているところが偉い。

→日本の政治家にも見習ってほしい。

→別に間違ってもいいのみ。誤りを認めて方向修正すればいいだけなのに。

→頑なに間違いを認めないよな~

~略~

撤回は私の自由でしょ。私は無所属の科学者。政府や企業から研究費をもらっていない。ミスを悟ったなら公表する。公表が絶対。そうやって人間は前に進むわけだから。

 

温暖化の『科学』は詐欺なのだが、大企業は何兆円もの商売になる。企業の広告費にぶら下がる大手メディアも、詐欺に加担している。

 

温暖化の危機は妄想です。気候を制御できるなどと思い上がった人間は、適応という古来の知恵に目をつぶっている。気候という多変数・非線形のカオス系を、自在に変えるなどありえない。何かを『する(CO2を出す)』にしても『しない(CO2を出さない)』にしても、結果は誰にも予測できません。古臭い活動家の発想は捨てましょう。本物の危機は温暖化ではなく、温暖化をネタにした政治工作なのですよ。

 

温室効果は水蒸気H2Oのほうがずっと強い。大気中では、分子あたりほぼ同じ威力のH2Oが、CO2の数十倍ある。

 

2℃というのは、適当に丸めた政治用の数字。3℃でも4℃でもよかった。科学的根拠は何もなく、要するに政治の道具。

なお、米国の環境保護庁(EPA)は、温暖化対策をしても世界のCO2排出はほとんど減らず、気温も変わらないと認めた。2016年発効のパリ協定をかりに万国が守っても、地球の気温は変わらない。要するに温暖化対策は、グローバル統治を願うエリート集団の黒いホンネを隠す煙幕だった。

 

■期間

開始:2020/4/20

読了:2020/5/9

【新型コロナウィルス】PCR検査数を増やすことに意味はあるか?

PCR検査数を増やすことが大事!」

 

という記事や意見に疑問を感じる。

 

治療薬やワクチンがない中で、感染者がわかったところでどうするのか?

 

テレビ(ひるおび※)のコメンテーターは、

「感染者の全体像を把握することが必要」

と声高に言っている。

 ※会社の休憩スペースのテレビは、いつも「ひるおび」になっている

 

これ(全体像の把握)は、

 ・治療薬がある

 ・ワクチンがある

 ・空気感染がある

場合には必要な処置だと思う。

 

しかし、

新型コロナウィルスは空気感染はしないと言われている(『新型コロナウィルスの真実』より)。

★↓↓↓2020/5/14更新★

2~3メートル程度の飛沫が飛ぶ距離では、空気感染のリスクはあるもよう。

★↑↑↑2020/5/14更新★

また、前述のとおり、治療薬もワクチンもない。

 

さらに、PCR検査自体、精度が6~7割と言われている。

偽陰性」の可能性がある検査だということを、コメンテーターや記者はわかっているのか?

PCR検査をすれば、白か黒かはっきりわかると思っていないか?

 

偽陰性、つまりPCR検査をして、

「あなたは陰性でした」

という結果が出ても、

「実は陽性でした」

という人が3~4割いる可能性がある、と。

 

それなら、短期間きつい規制で外出自粛をして、ウィルスが散らばらないように努めた方が効果がありそう。

 

 

 

少し別の視点から。

 

検査して、

「コロナだ!」

となった人の心理はどんなものか?

 

落ち着いて自宅療養できるものなのか?

急な容体悪化が怖いから、

「入院させてくれ!」

となるんじゃないかな?

 

でも、そうやって集団パニックに陥る可能性が高い。

 

医療体制や関係者を含めて総合的に判断(安倍さんの好きなセリフ)しないといけない。

 

・受け入れる病院に人員の余力はあるか

・病床は足りているか

・集中治療室は足りるか

・機材は足りるか(人工呼吸器、人工心肺など)

 

PCR検査を増やせば、それに関わる人も必要になる。

 

 

検査数を増やせ!

という人は、感染を100%抑え込まないとダメだと思っていないか?

国などの大きな組織は、

「これだけの犠牲に抑える」

という考え方動いているはず。

 

ここに識者(と言われている人)との間に齟齬がある気がしてならない。

 

★2020/5/10更新★

5/9のBBCニュースより以下抜粋

イタリアで8日、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)の死者が欧州連合EU)加盟国で初めて3万人を突破した。

イタリアではこの日、新たに243人の死亡が確認され、死者数は計3万201人に達した。1日あたりの死者数としては、前日7日の274人よりも減少した。

1日に確認された新規感染者数は1327人と、わずかに減少。感染者数は計21万7185人となった。

 

イタリアでの1日の死亡者が、日本の1日の感染者を上回っている状態。

各国の検査数は感染者の何倍も実施している。

「感染者数を把握できている」

と言えるかもしれないが、これだけ死者が出ていたら、

「良く対策できている」

なんて言えないよな…

 

日本は、

「検査数を増やさずに外出自粛を要請」

でここまで抑えてきている。

海外の記者からも、検査数の少なさを指摘されていた。

でも、このまま外出自粛を続けてウイルスの蔓延が落ち着いて来てから(=余力が出て来てから)、多くの人を検査しても良いのでは?

蔓延が落ち着いた(であろう)状態で陽性数(陽性率)が下がっていたら、そこで初めて規制を緩和しても良いと思う。

 

★2020/5/11更新★

5/9のサンスポ記事から抜粋。

女医でタレントの「おおたわ史絵(55)」のブログから引用。

以下、おおたわのブログ。

「日本のPCR検査、増やせ、増やす、と毎日言われながらなかなか増えていない。あたりまえだ。できる場所が限られている。やる医者が少ない。いや、医療を責めているわけではない。」

「(海外の検査が速やかに進むひとつの理由として)軍隊の医師の存在がある。彼らは日常的に生物兵器に対する演習として、防護服や汚染物の扱いに長けている。だから迷いが少なく、コロナにも向かっていける」

「(しかし)日本には軍医がいない。前線で鍛えられた医師もいない。大多数の医師は防護服を着たことがない。見たこともないドクターだっていたことだろう。もとから世界で最も清潔な国のひとつゆえ、疫病対策には重点が置かれていなかった。そんな慣れない彼らが自衛隊の指導のもとに検査を始めている。せめて彼らに保障を、経済的、安全、テクニックのバックアップを」

自衛隊防衛医大、海外の医療部隊、できるだけ多くの力を借りるべき」

「戦争のない平和な日本。疫病の少ないきれいな日本。そんな私たちの一番の弱点が、今まさにある問題点」

 

★2020/5/14更新★

『「PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題』(東洋経済オンライン(5/12)より)

https://toyokeizai.net/articles/-/349635

 

・特効薬がない中で、重要なのは命をつなぐ治療だ

検体採取の仕方がまずいと「ある」ものも「ない」ということになる。だからPCR検査をやって陰性だから安心だということにはならない。職場から「陰性の証明を持ってこいといわれた」という話があるが、そのときに陰性でも翌日に陽性になることもある。つまり、検査を受けた人にとって「陰性」という結果の使いみちはないんです。

 

そうすると、陰性だったから安心して活動できる、陽性だから隔離しないといけない、という判断には使えないということですね。

だから、PCR検査をする目的はなんですか、と問いかけたい。

インフルエンザのように効く薬があってすぐに処方してくれるということなら、やる意味はあるでしょう。「陽性」という結果は役に立つことになる。そうではない現状ではやみくもな検査は意味がない。

いつまでもやってくれないという話が出ているが、症状が悪化したらCTを撮ったり呼吸を見たりして肺炎の治療をきちんとやっているわけです。特効薬がない中では命をつなぐ治療が重要だ。

 

もしコロナだったら家族にうつしたくないから知りたいという要請はわかる。東京では院内感染が起きているので、医者が心配だというのも共感します。ただ、インフルエンザ並みに市中に感染が広がっているわけではない。全体としてコロナにかかっている人はごくわずかな中で、とりあえずコロナかどうか確認したいから検査をするということは、PCR検査に関わる資源に限りがある以上、無理な話だ。また、陰性だから安心できるというものではなく、防御はいずれにしても必要だ。

 

――RNA抽出からDNAの増幅・検出まで全自動で行う検査機器の開発も進んでいるようです。

全自動で検査できるPCRの機種は限られていて現状ではどこの施設でも使えるわけでもない。主要なメーカーはアメリカ企業なので急に大量に購入しようとしても供給を受けられるのかわからない。値段が高くて簡単に購入できないという問題もある。今各地の衛生研究所にある機器の多くは新型インフルの大流行のあとにようやく配備されたものだ。また、全自動だからと際限なく検査すれば、同じように試薬やそのほかの資材の不足が生じる。

全自動では技師のミスによる偽陽性がたくさん出るということはなくなるだろう。だが、感度が高いことによる偽陽性の問題や検体採取の難しさによる偽陰性の問題など、PCRの根本的な問題はまったく解決しない。むしろ「全自動」という言葉が独り歩きして、医師を含む一般の人たちが無謬(むびゅう)の検査のような印象を持つことが怖い。

 

――簡易検査も盛んに喧伝されています。

最近は、イムノクロマト法で抗原検査なら簡単で15分でできるという話が出てきた。それでよしとするなら簡単だけれど、実はその感度がPCRに比べたらすごく低い。ほとんど陰性になって、それで済まそうというのは悪魔の誘惑だ。それで出た結果を従来のPCRによる結果と同じと見るんですか、という問題が生じる。その結果の解釈と使い方をあらかじめ決めておく必要がある。それがないとこれも混乱の源になりかねない。

 

---ここから持論---

どんな検査(や検査キット)を実施しても、その感度(精度)が大事。

今世の中では、

PCR検査 = 無謬の検査』

と扱われている印象がある。

 

5/11頃の「ひるおび」で、簡易検査の話があった。

〇〇という簡易検査(名称は忘れた)をまず最初に実施。

(これは「偽陰性」の可能性があるため)「陰性」と出たらPCR検査を実施。

この2段構えで検査数を増やしていこう、的な話だった。

 

どちらかの検査で「陽性」となれば隔離。

両方で「陰性」となれば安全?なの?

(感度が6~7割と言われている)PCR検査より感度が低い簡易検査って、意味あるのか?)

---ここまで持論---

 

検査資源に限りがある中でどう戦うのか

――新型コロナの感染が長引き、特効薬やワクチンの開発には時間がかかることを前提に、資源が限られた中でPCR検査をどこまでやるのかを決めておく必要があるということですね。

流行が落ち着いてきている今の状況であっても、手術前には新型コロナの陰性確認を全例でやりたいとか、出産する人の全員を検査したいとか、気管切開する前は必須だとか、発熱で来た人には全部やれとか、現場の医師はそれぞれの立場から要求を出してきている。

気持ちはわからないわけではないが、現実的には線引きして優先順位をつけないと大変なことになる。輸入も国産も含めてどこまで資材を準備できるのか。今、弾を撃ち尽くしてしまったら、冬に大流行したときに撃つ弾がないということになる。

 

さらに、検査を増やして陽性になった人たちをどうするのか、今でも感染症に対応できるところが少ないため、軽症者は自宅待機とかホテル療養とかいっているわけで、そこをどうするのか。

少なくとも症状が出ていない人を調べまくるというのはまずい。症状の出ていない人がうつしまくっているといわれるが、本当にどれほどそうなのか。今、症状が出た人のクラスターを追う中で、発症した人がうつす割合は2~3割だというのに、そうした状態にあるとは思えない。特効薬がない中で重要なのは治療なのに、検査ばかりして偽陽性も含めて全部治療に回すということになれば、まさに院内感染によるものとは別の意味での医療崩壊が起きる。

 

発症前の感染者がどんどんうつしているという話をする人も、そうしたデータを示していない。データがない中で誰がどういう根拠で決めているのかわからない。検査でいえば具体的なところは国立感染症研究所が決めているということだけはわかるが、どういう議論をして何を根拠に検査に関わる基準を決めているのかがわからない。これを教えてもらいたいと思っても、あるいは不都合があるからここは変えたほうがよいとお願いしたくても、われわれには何もできず切ない思いをしている。

 

検査の目的をはっきりさせてほしい

――基本的な疑問なんですが「日本はPCR検査で出遅れた」「発症者のクラスター対策では不十分だ」という声があっても、人口対比の死者数は欧米より2桁少ないです。これから増えると主張する向きもありましたが、そういわれてからもう1カ月以上がたちました。

死亡者に関していえば、日本ではちゃんと把握をしている。肺炎で亡くなる人はそんなに増えていない。今のところ何らかの交絡因子(因果関係に対して、間接的に影響する変数)もあるもしれないが、超過死亡(感染症の流行の際に過去の統計などから予想される死者数を実際の死者数が上回る部分)で見ても死亡者はほかの年よりも低いくらいであると聞く。終わりのところで拾い上げた数字で見てそうなのだから、検査が少ないので感染のほとんどを拾い切れていないという言い方はおかしい。

【新型コロナウィルス】トイレットペーパー騒動

2020/2/26頃から、新型コロナウィルスの影響で、店頭からトイレットペーパーとティッシュが品薄になった。

 

もともとは、

「マスク増産のために紙が足りなくなる」

「中国で生産がストップして輸入できなくなる」

といったデマが発端。

しばらくして、

rトイレットペーパーはほぼ国内生産だから中国は関係ない」

という情報が出回る。

 

各メーカーも、

「在庫は十分にある」

「極端に買い占めなければ問題ない」

「供給も止まっていない」

と必死に訴えていた。

 

と言っても、一般消費者の不安は解消されない。

結局、店頭に商品がなければ手に入れることはできないわけで、

トイレットペーパーの代替品がない状況で落ち着いた対応はできない。

 

各メーカーや店舗が、もっと具体的に情報を発信してくれれば待てる人もいたはず。

残り数ロールしかない家庭が焦らないわけがない。

 

「生産は間に合っています」

と言われても、手元になければ尻を拭けないわけで・・

 

これを払拭しなければいけなかった。

 

たとえば、十分に在庫があるなら、各家庭に配布するなど(費用・個数・方法などは考える必要はある)。

とにかく、

「待っていれば何とかなる」

というのを見せる必要があった。

 

業界団体も、

「すぐに解消しますから!」

と必死に訴えていたが、

「すぐっていつよ?」

となる。

 

何日以内、何週間以内には、現在の2倍・3倍の供給量にするので、そこまでのストックを持っている人(家庭)は買い控えてください、とか言えば良い。

今のストックでどれくらい維持できるかわからないから、

「とりあえず買う」

という行動に出る。

 

結局のところ、「不安」は先が見えないことで発生する。

具体的な先の日付を示して落ち着かせることが大事。

【新型コロナウイルス】日本の対応

2020/5/6時点の日本の感染者・死亡者:15455人・577人

 

IPS細胞で有名な山中伸弥教授は「陽性率」を重視せよ、と言っている(4/27のひるおびより)。

当番組に出てくる専門家は、「検査数を増やせ」という人が多い印象がある。

片山善博氏(どこかの知事をやっていた方)も同様の発言をしていた。

でも、この人は感染症の専門家ではない・・・

 

岩田健太郎氏は、検査数はある程度増やした方が良いとはいえ、

「コロナかどうかを正確に診断することはできないから、疑わしい症状なら、家で安静にしていれば良い」

という意見。

診断ではなく判断する、と(『新型コロナウィルスの真実』より)

 

ここまで(2020/5/6)の日本の対応を見ると、感染者も死亡者も他国に比べて1~3桁少ない。これは非常にすばらしいと思う。

日本の対応自体、そんなに悪くないのではないか?

 

要は「死ななきゃ良い」わけで、感染を100%防ぐことはできない。

死者が(他国に比べて)少ないということは、対策が(ある程度)上手くいっていると言って良いと思う。

人口が1億2000万人いて、死者が600人未満ってすごいこと。

 

季節性のインフルエンザの死亡者は、毎年3000人いる。

別の疾患を抱えている老人などが肺炎等を併発して亡くなるケースが多いとはいえ、数字だけの比較ならまだ小規模だ。

(新型コロナウィルスの場合は、健康な人でも一気に命の危険にさらされる可能性がある、というのが怖いところ。インフルエンザの場合は、健康であればまず死ぬことはない(らしい))

 

・重傷者は入院

・軽症者は自宅療養かホテル

・疑わしい人は自宅待機

・その他も極力外出自粛

ワクチンや治療薬ができるまでは、これで耐え忍ぶしかない。

 

岩田健太郎氏いわく、

「検査の精度は6~7割」

ということなので、これ以上検査数を増やしたところで、感染者を見逃すことは防げない。

精度が10割でないということは、以下のことが言える。

『陰性も本当かどうか怪しい(3~4割は陽性を見逃している可能性がある)』

 

検査して陰性だから大丈夫だ!

ということが言えない。

 

今の日本は、

「感染者は病院かホテルか自宅、それ以外は出歩いても(普通の生活をしても)良い」

と思っている人が多い気がする。

 

だから、

「検査数を増やして危機感を煽れ!」

という意味合いが強いのでは?

 

国や自治体の対応に批判的な報道が多い。

肯定的に捉えている人だって絶対にいるはずで、そういう声も届けるのがメディアの仕事。

批判記事ばかりだから、国民全員が批判している、と思ってしまう。

むしろ、そういう方向に仕向けようとしている?

 

ドイツのメルケル首相(2020/5/7のひるおびより)

「実効再生産数が0.65となり、感染のスピードが緩やかに(ここ曖昧な記憶)なったと判断できるから、規制を緩和する」

 

ドイツはこの指標(実効再生産数)を使って線引きをした。

 

じゃあ、日本はどうか?

 

前出の片山善博氏が再登場。

「日本はPCR検査数が少ないから、この指標は当てにならない。無症状者がどれだけの人に移したか把握できない」

と言っている。

 

日本政府はこれまで、明確な数字で線引きをしてこなかった。

「この数字を超えたら(下回ったら)〇〇を解除(緩和)します」

とは言っていない。

「専門家の意見を聞いて総合的に判断したい」

と述べるだけ。

 

過去に経験がないから、数字で指標を示すのは難しいのかもしれない。

それはわかる。

でも、、、

何か示さないとみんなわからないよ。

判断できないよ。

 

何かの指標を設置してその通りに動いた後、想定通りの結果が得られなかったら、

指標がイマイチでした。すみません。

別の指標を使います。

と誤りを認めてやり直せば良くないか?

間違いを認めない日本の文化なんだろう。

 

大阪の吉村知事は、西村大臣から指摘を受けて、すぐに謝っていた。

それで良いんじゃないの?

 

もっと寛容な世の中になってほしい。

「正義」を振りかざして誹謗中傷する今の日本社会は、先進国とは到底思えない。

 

★2020/5/11更新★

5/10のロイターより

メルケル首相は6日、ロックダウン(都市封鎖)を段階的に緩和していくと発表。商業施設や学校の再開を許可した。ただ同時に、感染が拡大した場合には再び制限を可能にする「緊急ブレーキ」措置も導入した。

10日の実効再生産数は1.1であった(1を上回ると感染が拡大していることを示す)。

 

経済損失もあるし、もともと示していた指標が基準を下回った、ということで、規制を段階的に緩和し始めた。

しかし、すぐに規制を強められるよう、ブレーキ措置も同時に導入している。

 

こういうことだよね。

 

やって(緩和)みる。

ダメ(感染が拡大する)ならまた戻す(規制を強める)。

こういうトライ&エラーが日本社会はできないよね。

 

慎重に慎重に・・・

絶対に間違いがあってはならない・・・

 

という無駄な縛り。

 

そもそも、指標がないから、

「やる」

も、

「戻す」

も、ないわけだけど・・・

 

5/14をめどに、何かしらの指標を出すと言っているから、期待して待ってみよう。

 

★2020/5/16更新★

5/14に39県の緊急事態宣言を解除した(東京、神奈川、埼玉、千葉、北海道、大阪、兵庫、あとどこだっけ?、以外)。

 

東京の解除の基準。

10万人あたりの感染者が0.5人。

新規感染者の1週間の平均が10人未満。

 

ようやく数字で基準を出してきた。

 

日本の対応(対策)と結果については、アメリカの外交誌が「奇妙」と評価している。

 

『日本は中国からの観光客が多く、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保も中途半端と指摘。感染防止に有効とされるウイルス検査率も国際社会と比べ低いが「死者数が奇跡的に少ない』

『結果は敬服すべきものだが、単に幸運だったのか、政策が良かったのかは分からない』

 

確かに、単に運が良かっただけ、ということも考えられるな。

 

・「要請」でもちゃんと外出自粛している

・普段から清潔(マスク、手洗い、うがいは)

高齢化社会だから死亡リスクは高い

・陽性者をたくさん見逃している可能性高い(検査数少ないから)

・BCGワクチンが効いている可能性がある(5/14の記事。まだ相関関係が見られる程度らしいが)

 

いろいろな要素が絡み合っているため、まだ何とも言えない。

【書籍】絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理

新型コロナウィルス拡大にともない、自身の体調管理の大切さを改めて実感。
自分自身だけじゃなく家族を守る、という意味でも、体調管理を徹底する必要がある。

「医師はブラック企業だ」
というフレーズも興味深い。
確かに、「ブラック企業」という言葉は、何となく一般的なサラリーマンにしか適用されない印象がある。
近所の医師を見てもサラリーマンのブラック度合いを遙かに超えている病院もある気がする。
そんな中でも、「絶対に休まない」で仕事をし続ける体調管理はさすがの一言。

さっそく本文に入りましょう。

■目次
第一章 科学的に証明された風邪の予防法とは?
第二章 風邪による体調不良はどれだけ早く治せる?
第三章 絶対に休めない医師がやっている生活習慣
第四章 体調不良にならない体を作る食事術
第五章 忙しくて眠れなくても、やってはいけない習慣
第六章 短時間でも効果的!忙しい医師の運動習慣

■著書
大谷義夫(おおたに・よしお)
池袋大谷クリニック院長
筋金入りのエビデンス・マニア
論文を調べるのが面白くてたまらない!そう。
英語の論文を読み解き、また、英語の論文にないような日本人特有の問題については、それにかわる各種の調査結果を探し出し、体調管理に役立ちそうな科学知識を、実践しやすい方法論に変えている。

科学的知見を相当使っているため、著者の言うことは説得力がありそう。

■本文
【絶対に休めない医師の24時間】P.90〜
・朝起きたら水を飲む
・寝る時は寝返りを打ちやすいパジャマ
・起床は常に午前7時(毎日同じ時間が大事)
・どんなに忙しくても6時間は寝る
・日光を浴びる
・朝食:ヨーグルトにリンゴとバナナ、えごま油、はちみつ
・外では指先を使わない(=余計な病原体をもらわない)
・座り過ぎに注意!
・高たんぱく、低脂肪(チキンなど)
たんぱく質は骨の材料にもなる
・昼休みは15〜20分の昼寝
・昼寝の後は10〜15分の散歩
・24時間血圧を測る
・ココアで血圧を下げる
・帰宅後は玄関で手指のアルコール消毒
・手洗い、うがいと一緒に洗顔
・うがいは二種類(ブクブクとクチュクチュ)
・夕食で意識するのは、たんぱく質、野菜、海藻
・トマトを加熱して食べる(加熱するとリコピン(※)の吸収が高まる)※抗酸化作用がある。血管と血液の酸化を食い止める。
・海藻を食べると髪がふさふさになる!というのは単なるイメージ。科学的根拠はない。
・歯磨きは1日4〜5回
・お風呂は寝る1〜2時間前に済ませる
・寝る30分前には、スマホ、テレビ、パソコンは見ない
・休日に寝だめをしない

【忙しい人ほど「食事」を疎かにできない】P.130〜
〜略〜
「やはり、睡眠時間を削るのは良くない。ちゃんと寝ないと」
そう実感する方は多いでしょう。実際、すでにお話したように、睡眠が不足すると免疫力が低下し、風邪を引きやすい状態になってしまいます。疲労回復に最も役立つのは睡眠であり、仕事が忙しくても睡眠時間を確保することが大切であるということは、「絶対に休めない医師」である私としても、繰り返し力説したいところです。

しかし、多くの方が見落としている要素があります。それは「食事」です。
忙しくなるとつい、コンビニで買ったおにぎりやパンだけで済ませてしまう。朝は時間がないから食べない・・・。その一方で、「仕事がひと段落したら、焼肉に行こう!」といって、時間があるときは暴飲暴食してしまう。
そんな食生活を送っていたら、いつまでたっても、「体調不良にならない体」を作ることはできません。
〜略〜
コンビニのおにぎりやパンだけで済ましがちな人は、カロリーは足りていても、体に必要な栄養が不足していて、免疫力が十分ではないことが多いといえます。

体に必要な栄養素とは?
①体を作る
②エネルギーを作る
③体の調子を整える

私たちの体の細胞は日々、新しく作り変えられている。髪の毛や爪が伸びるのは、たんぱく質を材料として新しいものが作られているから。
また、年を取ると筋肉が衰えてきますが、たんぱく質が不足すると筋肉が衰えるスピードがさらに速くなってしまう。
骨も加齢によって減っていくので、材料となるカルシウムなどをきちんととらなければならない。さらに、細胞膜やホルモンは、脂質によって作られている。
ダイエットのために糖質を減らそうとする人がいるが、その結果、体重が減ったとしても、それは筋肉量が減ったからかもしれない。糖質が不足すると、脳や内臓などで必要なエネルギーを確保するために、筋肉が分解されてエネルギーとして使われるため。

筋肉は体の「貯水タンク」
たんぱく質は、肉や魚だけでなく、乳製品や卵、大豆製品などの他、ご飯やパンなどの主食にも含まれている。
なるべくさまざまな食品から摂取したほうが良い。
~略~
人間の体は60~70%が水分。最も多く水分を含んでいるのは筋肉。筋肉の75%は水分。
高齢者は筋肉量が減っているので脱水を起こしやすい。若い人でも筋肉量が少ないと脱水の危険が高まる。

花粉症対策のじゃばら
花粉症の症状がある男女15人に、じゃばら果汁5mlを朝、夕2回、2~4週間にわたって摂取してもらったところ、鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど、花粉症の症状が改善したというのです。

週末の寝だめが体調不良を招く
平日は寝不足という人が、休日にその分も取り返そうと、朝いつまでも眠っているという生活を送っていると、体にどのようなこどが起こるでしょうか?
いつ眠りにつき、いつ目覚めるのか、という睡眠パターンが、平日と休日で差ができてしまう。
このような差を「ソーシャル・ジェットラグ」つまり、「社会的な時差ぼけ」という。別に海外に行かなくても時差ぼけが起こっている。
~略~
平日と休日で睡眠パターンを変えないこと。

★2020/5/5更新★
社会的時差ぼけ
寝不足でも寝すぎても、代謝が低下して糖尿病やメタボのリスクが高まる。
寝不足あるいは寝すぎの状態だと、インスリンによって血糖値を下げる働きが悪くなり、メタボになってしまう可能性がある。
~略~
また、別の研究では、社会的時差ぼけによって糖尿病だけでなく、動脈硬化による心血管疾患のリスクも高まる可能性がある。
睡眠不足や週末の寝だめは、単に体調不良という短絡的な問題だけでなく、糖尿病や動脈硬化という長期的な問題も引き起こします。人生100年時代と言われるなか、できるだけ現役でいるためにも、体にいい睡眠週刊を身につけていただけたらと思います。

不眠の4つのタイプ
 入眠障害:寝つきが悪くなる
 中途覚醒:眠りが浅くて途中で目が覚める
 早朝覚醒:早朝に目が覚めてしまう
 熟眠障害:ぐっすり眠れたという感覚が得られない

■期間
開始:2020/4/27
読了:2020/5/5