【書籍】新型コロナウィルスとの戦い方はサッカーが教えてくれる

感染者が急増している地域ではクラスターを探して抑え込むというフェーズはとっくに過ぎていて、もっと検査を行い感染の広がりを把握して抑え込みにかかるフェーズになります。

 

普通は失敗することが多いです。

両極端の仮説を作り、正しい対応をとれるように目指すわけです。

 

「陰性を証明するためのPCR検査は必要ない」とおっしゃっています。とはいえ、検査自体の数が少ないので、感染者はまだ少ないといっても、「検査をやっていないからじゃないか?」という疑問がどうしても出てきます。

~略~

困難は分離せよ

 

でも、日本では現時点で何千人という患者さんが一度に出た事例は、47都道府県で一例もありません。まったくないのだから大規模な検査のニーズがないということです。ニーズがないのに無理に検査をする必要はありません。

 

症状がなくてもうつしてしまうことは実は証明されていません。

 

ウィルスが何かを伝って別の人にうつす経路がなければ問題にならないんです。

 

可能性は高いか、低いか、で考えなければいけない。

 

検査が多い方が良い、というのが前提になるのは間違っています。それは、「1試合にシュートを30本以上打つのが常に正しい」と主張することと同じです。30本打つべきゲームであればそうかもしれない。しかし、すべてのゲームがそうではない。そもそも、シュート30本を打つことを目標にすること自体がおかし。相手、そしてシチュエーションがシュート数を決めるんです。

 

日本ではコミュニケーションが「調和をとること」と勘違いされている。文句を言わない。黙っている。みんなの意見に合わせる。これがコミュニケーションだと思われがちなのですが、違います。本当のコミュニケーションとは、効果的で、正しくて、理解できるメッセージを伝え続けることです。